突然ですが、皆さんのお子さんはうんちをする時痛がって泣きだす、拭いたトイレットペーパーに血が付く、うんちがとてもかたくて出せない、なんてことはありませんか?そんなお子さんの様子をそばで見ているのも辛いものですが、本人の苦しさはそれ以上です。うんちがお腹の中に溜まったままだと、イライラして怒りっぽくなったり、お友達と積極的に遊べない、活動に集中できないなど、生活にも支障が出てきてしまいます。そこで今回は、うんちをスムーズに出せるようになるポイントについてお話します。
★生活リズムをととのえましょう
便は、夜眠っている間に、副交感神経の働き(気持ちがリラックスした状態)により直腸に溜まります。そして朝目覚めてから水分や朝ごはんを摂ることで、腸が刺激を受け便意(うんちをしたい気持ち)が起こります。しかし朝ごはんを食べる時間が不規則であったり、ゆっくりトイレに行く時間がないと、便意が起こりにくくなり便秘になってしまいます。夜は早めに布団に入り、朝ごはんは決まった時間にしっかり食べましょう。また時間に余裕を持ち、ゆったりとした気持ちでトイレタイムを過ごせるようにしましょう。
★食物繊維の多い食品を取り入れましょう
食物繊維は2種類あり、それぞれの働きに違いがあります。
・水に溶けないもの・・・腸内で水分を吸収し、便のかさをふやして腸壁を刺激する
(野菜、米、麦、トウモロコシ、いも類、豆類、きのこ類、ココア、桜エビ、
切り干し大根や干し椎茸などの乾物)
・水に溶けるもの ・・・便と混ざり合い、便をやわらかくする
(果物、こんにゃく・しらたき、わかめ・昆布・ひじき・もずくなどの海藻類、
やまいも・オクラなどのねばねばしたもの)
★穀類・いも類をたくさん摂りましょう
穀類は1日3回まとまった量を摂ることで、多くの食物繊維を摂ることができます。また、いも類を食べると腸内で発酵してガスが発生するため、便通にスピードを与え、便を直腸まで送ります。繊維の多い胚芽米や全粒粉のパン・パスタなどを利用したり、おやつにふかしいもを取り入れるなどの工夫をすると、効率よく食物繊維が得られ、結果としてスムーズな排便につながりやすくなります。
★水分を多めに摂っても便がやわらかくなるわけではありません
「便がかたい=便の水分が足りない」とのことから、水分を多めに摂れば便がやわらかくなると思われがちですが、水分のほとんどは大腸で吸収されてしまうので、便はやわらかくなりません。ですが水分は腸に刺激を与え、動きを活発にするため、排便を促すという作用はあります。
★離乳食期には水分をたっぷり与えましょう
今まで母乳で水分を摂っていた乳児が離乳食を開始すると、水分が不足したり腸内細菌のバランスが変化しやすくなり、便秘になることがあります。麦茶やスープなどでこまめに水分補給しましょう。
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