今季は例年に比べるとインフルエンザの流行開始が7週間ほど早かったそうです。せっかくワクチンの予約をしていたにも関わらず、接種する前にかかってしまった、なんて方いらっしゃるかもしれません。今季はA型だけでなくすでにB型も流行しています。インフルエンザ予防には家族みんなでワクチン接種が有効ですが、まずは基本となる「手洗い・うがい・咳エチケット」をしっかりと行いましょう。
ということで、今回は『インフルエンザにかかってしまったら』というテーマでお話していきます。
★インフルエンザにかかってしまったら
インフルエンザにかかると、発熱・くしゃみ・鼻水・関節痛などの症状が現れます。症状や年齢に合わせて内服薬や吸入薬処方のほか、点滴による治療などが開始されます。処方されたお薬は必ず全て飲み切りましょう。そしてお薬を飲み切り体力が回復するまでは、必ず大人が病児のそばに付き添い、症状に異変がないか観察する事が重要です。そして熱が高いからといって医師の指示がない限りむやみに解熱剤を使用する事は絶対にしてはいけません。
また、熱が出ているうちはお風呂に入らず、タオルで汗を拭いたりこまめに着替えをしたりし、静かなお部屋でゆっくりと身体を休ませましょう。ただし4時間以上眠り続けている場合には、脱水症状にならない様、起こして水分を摂らせましょう。食欲がないのであれば無理して食べさせることはせず、こまめに水分補給をします。おしっこが4~5時間毎に出ているがどうかで脱水を判断する目安にもなります。
★何日ぐらい休まないといけないの?
インフルエンザは保健安全施行規則による出席停止期間が国で定められています。基準は「発症した翌日から5日経過、かつ解熱した翌日から2日(幼児は3日)経過」となっています。ですので、最短でも5日は出席できません。、また解熱した日によって出席できる日が延期されていきます。(図解参照)
★先にインフルエンザにかかってしまった後も、インフルエンザワクチンは接種できるの?
インフルエンザにかかってしまった後にインフルエンザワクチンを接種できるかどうかは、医師の判断となります。しかしその場合でも、インフルエンザの症状が改善したから約2週間は空ける必要があります。理由としては、通常13歳未満の子がワクチンを2回接種する際と同様で、間隔を空ける必要があるからです。どのくらい空ければ接種できるかはケースバイケースなので、医師に相談しましょう。
★インフルエンザワクチンの中身
インフルエンザワクチンは、毎年中身を少しずつ変えています。その年に流行しそうな型を予想し、A型2種類、B型2種類の株を混ぜて作られています。ですので、例えば先にA型にかかったとしても、その後ワクチンを接種すればまだB型の予防には効果がある可能性があります。なぜなら、インフルエンザワクチンは接種してから約2週間経ってからではないと、効果が発揮されないからです。接種が有効かどうかは、医師と相談しましょう。
★お知らせ
・1/30(木)当園委託医による内科検診を実施する予定です。
~お気軽にご相談ください~
釧路あさひ認定こども園では地域で子育てに励んでおられるお父さん、お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんからのご質問に対し、常駐の看護師が電話にてアドバイスをさせて頂いております。日々のお子様の成長を願い、少しでもお役に立てればと考えておりますのでどんなに小さな事でもどうぞお気軽にご連絡下さい。
時間 月曜日~金曜日 9:00~16:30
電話 25-2301