おいしい食べものが目の前にあると、自然と笑顔になりますよね!パクッと口に入れてゆっくり噛めば、シアワセ気分を実感でき ます。でも、むし歯などでよく噛めなくなったとしたら・・・?食べることが難しくなり、食の楽しみを失ってしまいますよね。
今回は、11月8日の「いい歯の日」にちなんで、「よく噛む」習慣についてお伝えします。
◇「よく噛む」は脳を刺激する
歯の根っこの神経は、中枢神経につながっています。そのため、朝ごはんを「よく噛んで」食べることは、中枢神経から脳に信号が送られて、脳をしっかりと眠気から目覚めさせます。そのためには朝ごはんの時間にゆとりがもてるよう、早起きすることも大切です。
◇「よく噛む」は胃腸の負担を減らす
「よく噛む」ことで食べ物が細かく砕かれ、唾液と混ざりあって消化しやすい形になります。そのため、胃腸への負担が減ります。
子どもが次々と食べ物を口に入れるのを見かけたら、「よく噛んで」飲み込んでから、次の一口を食べる練習をさせましょう。
◇「よく噛む」と唾液が増える
口の周りには唾液を分泌する唾液腺が3つあります。「よく噛む」ことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。唾液は1日あたりなんと1~1.5ℓも分泌されるのです。唾液には大きく分けて7つの大切なはたらきがあります。
・唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が、消化を促進する
・唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリン、IgA抗体などが口の中の細菌の増殖を抑える
・パサパサした食べ物を、飲み込みやすい塊にまとめる
・唾液に含まれる糖タンパクが粘膜を覆い、刺激から粘膜を保護する
・食べカスや細菌などを洗い流して、口の中をきれいに掃除する
・食後酸性にかたむく口の中を、弱アルカリ性の唾液が中和し、歯の表面が溶けてむし歯になるのを防ぐ
・口の中を潤し、舌や頬、唇などの動きをスムーズにすることで発音しやすくする
◇「よく噛む」は食べすぎを防ぐ
時間をかけて「よく嚙む」と、脳の満腹中枢が刺激され、適量で満腹感を感じます。お替わりをするにしても食べすぎを防げます。
◇「よく噛む」は口の周りの筋肉を鍛える
「よく嚙む」ことで口の周りの小さな筋肉が鍛えられ、口の動きがよくなります。子どもの成長期においては、顎の発育を促す効果もあります。
◇現代人は噛む回数が減っている!?
一度の食事で噛む回数は、昭和10年代の半分以下の600回程度にまで減っているといます。そのせいか、現代の子どもの
顎は小さくなり、狭い空間に歯が密集して生えるため、歯並びに影響する場合があります。
◇「よく嚙む」ためのポイント
・噛み応えのある食材を複数組み合わせることや、食材を大きめに切ったり、加熱時間を短くしたりするのがおすすめです。
・食事中に飲み物を摂ると、食べ物は水分で流し込まれてしまいます。汁物以外の水分は食後に摂りましょう。またテレビや スマホなどを観て「ながら食べ」をしない、一口の量を少なくする、などは噛む回数や噛む時間が増え、「よく嚙む」ことができます。
※写真は先日の遠足の前に行った戸外での手指衛生指導の様子です。おしぼりやウエットティッシュを使って手を清潔にする事を学びました。
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